2008年3月5日水曜日

ネクスト・ソサイエティ

大学2年生(2003年)の時に読んで、大きな衝撃を受けた本。その後、大学3年時のゼミ選びも、その後大学院進学も、この本の影響によるところがかなり大きいと思う。めぐり合うことができて、良かった一冊。



・日本では、誰もが経済の話をする。だが、日本にとっての最大の問題は社会のほうである。


・ネクスト・ソサイエティは知識社会である。知識が中核の資源となり、知識労働者が中核の働き手となる。知識社会としてのネクスト・ソサイエティには、三つの特質がある。第一に、知識は資金よりも容易に移動するが故に、いかなる境界もない社会となる。第二に、万人に教育の機会が与えられるが故に、上方への移動が自由になる社会となる。第三に、万人が生産手段としての知識を手に入れ、しかも万人が勝てるわけではないが故に、成功と失敗の並存する社会となる。

これら三つの特質の故に、ネクスト・ソサイエティは、組織にとっても一人ひとりの人間にとっても、高度に競争的な社会となる。


・年金と移民の二つの問題が、先進国の政治の様相を大きく変えつつある。


読み返すたびに、常に新たな衝撃を与えてくれる良書。


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