「次世代広告テクノロジー」から「次世代マーケティングプラットフォーム」に。
この本では、ハーバード・ビジネススクールのクラーク・ギルバード氏の主張をもとに、
「技術革新は周辺のグレーな領域で起こる。コアな領域とグレーな領域を合わせると、技術革新の結果、市場は大きく拡大する。ただ、コアな領域の製品、サービスは、グレーな領域のサービスと比べて相対的に地位を低下させるだろう。そして最終的には、売上高という絶対的な数字の低下につながっていく」
というフレームワークを用いて、広告業界のコア=マス広告、周縁=出現しつつある様々な広告テクノロジー(マーケティング・テクノロジー)と捉え、出現しつつあるマーケティング・テクノロジーは、マスマーケティングによって失われてしまったOne to Oneな関係を新たな形で取り戻す、「サザエさんの三河屋さん的な、情報発信、サービス、アフターケア、販売、配達など、全ての一体化した企業活動」を可能にするものと考え、その最新の三河屋さん的な様々なマーケティング・テクノロジーが具体的に紹介されている。
なかでも、2章では、ウェブ解析ツール・サイトカタリストのOmnitureやSaaS型のCRMを販売するSalesforce.com、広告マーケットプレースのDouble Clickといった最新テクノロジーを用いて三河屋さん的なサービス展開している企業の主要人物へのインタビューがあり、大変参考になった。個人的には、もう少し広告マーケットプレースあたりの細かな説明があれば、さらに満足だったかなっと。。
前回の「次世代広告テクノロジー」同様に、とてもエキサイティングな価値ある一冊。
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2 件のコメント:
非常に簡潔かつ正確にわたしの主張を要約していただき、感謝します。
http://it.blog-jiji.com/0001/2008/10/post-3f7d.html
湯川様
こんなブログですが、取り上げて頂きありがとうございました。今回の「次世代マーケティングプラットフォーム」も大変勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _)m
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