2008年2月4日月曜日

論文メモ。

ようやく課題研究が終了したので、忘れないうちに「検索連動型広告」に関する論文をメモ。

日本では、広告代理店や調査会社による検索連動型広告に関する統計的な調査はかなり沢山あるんだけど、アカデミックの世界ではあまりこの分野についての研究は進んでいない様子。なので、今回は米国での定性調査を参考にしてみた。その中でも、特にお世話になった論文をメモ。


Fain, Daniel C. and Pedersen, Jan O. 2006. “Sponsored Search: a Brief History.” Bulletin of the American Society for Information Science and Technology,

そもそも、検索連動型広告ってなんやねん?ということに応えてくれる、検索連動型広告に関する定義が述べられている。ちなみに、コトラー&ケラー(2006)"Marketing Management"では、search-related adsと言われているが、paid listings, spnsored search・・・世の中では様々な呼び方がある模様。


Jansen, Bernard J. and Resnick, Marc. 2006. “An Examination of Searcher’s perceptions of Nonsponsored and Sponsored Links During Ecommerce Web Searching.” Journal of The American Society for Information Science and Technology
56人の大学生を対象にして、各々に6つの検索タスクを与え、Eコマース時において被験者がどのように検索エンジンの結果ページ(SERP)を利用するのかについて研究している。被験者が、どのように普通の検索結果(オーガニック検索の結果)と検索連動型広告を利用しているか、また検索クエリの違い(具体的なクエリと大まかなクエリ)による検索連動型広告を利用するかしないかの違いがあるのか、などについて書かれている。


Hotchkiss, Gord. 2004. “Into the Mind of the Searcher” ENQUIRO Rsearch.
アカデミックな世界の人による研究ではないが、Enquiroというカナダの検索に関するもろもろを調査しているリサーチ会社の研究。あらかじめ簡単な質問をして厳選した24人の被験者に対して、2つの検索タスクを与え、Eコマース時において被験者がどのように検索エンジンの結果ページ(SERP)を利用するのかについて研究している。この実験では、利用している検索エンジン(Google, MSN, Yahoo!)ユーザーごとの違いが述べられている。


ということで、これらが主にお世話になった論文でした。




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